ロスチャイルド家のコレクター達


前回の投稿でマイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの趣味が古銭収集であった事に触れました。

初代ロスチャイルド青春ヒストリー ここをクリックすると前回の投稿です。

この一家には他にも様々な趣味を持つ個性的な人達が多い。

今回はそんなロスチャイルド家のマニアの面にフォーカスして描いてみたいと思います。

それでは、ゆっくりお楽しみください。

実はロスチャイルド一族の中にも家業の金融業に向いていない人もいるようで、机に座って帳簿と数字に追われる生活から逃げまくって別の世界で才能を花開かせた人も意外に少なくありません。

ロンドン分家のウォルター(1868〜1937 第二代ロスチィルド卿)は動物への関心が高じて博物館を建てたし、弟のチャールズ(1877〜1923)は銀行家の一方でノミの収集で知られ、その長女ミリアム(1908〜2005)は博物学者であり、ヴィクターは玄人はだしのピアニストだったし、ワイン狂の故フィリップ男爵の娘フィリピーヌはコメディ・フランセーズの女優である。

※チャールズ・ミリアム親子のノミの研究は有名で、ネズミにつくノミが恐ろしい伝染病であるペストを媒介する事を発見したという功績があります。

ロンドン北西部のトリングにあるウォルターの名前を冠した赤レンガ造りの壮大な博物館にはゴリラ13頭を含む哺乳類の剥製2000、極楽鳥62羽を含む鳥類の剥製2400、鹿などの角と頭500、爬虫類の剥製680などが展示公開されている。

そして更に研究室の棚には1400の哺乳類の皮と骨、30万の鳥類の皮、20万の鳥類の卵、225万の昆虫類、30万の甲虫類が収納されている。

この他にもアメリカの博物館に売った29万5000羽の鳥類の剥製があったというから、まさに世界最大規模の博物館である。

これが一族の気まぐれというか、趣味で作られたのである。笑

ロスチャイルドのメンバーはほとんど必ず何かの収集癖をもっており、その財力とあいまって、集中すればそれはたちまち第一級のコレクションになってしまうという典型的な例である。

ロンドン分家のライオネルの場合は園芸で、イギリス南部のサウサンプトン近くのエクスベリーに大農園を購入して花造り、とりわけラン、シャクナゲ、ツツジに熱中したようである。

彼は費用に糸目をつけずにアメリカから中国、日本、インド、ネパールと世界中にプラントハンターを送っては珍しくも美しい花を収集し、それらを30もの温室で、200人の園芸師を使って育てながら品種改良を行い、1200の新品種を作り出した。

そのうちの452種が英国王立園芸協会に登録されているというから、現在、私たちが観賞している花ももしかしたらロスチャイルド家の農場で生まれた品種かもしれない。

その後、そのロスチャイルド家のエクスベリー・ガーデンは息子のエドマンド(1916〜2009)とその妻アンが管理していましたが、現在の所有者は調べましたけど解りませんでした。

エクスベリーガーデンの動画はyoutubeにたくさんupされていますので是非ご覧になることをお勧めします。綺麗な動画がありましたので一つここに紹介しておきます。

ロスチャイルド家の趣味について語るとき競馬に触れずに終わるわけにはいきません。

ロンドンとパリの一族はヨーロッパ有数の馬主で、高貴なスポーツとされる競馬に莫大なお金をつぎ込んできました。

レースは当然なのですが、牧場を構えて優秀な競走馬作りに熱をあげたのです。

これまた底知れない資金力で目ぼしい血統馬を思うがままに買い求めるものだから、その成果も華々しいのです。笑

ロンドン分家は3代目アムシェル(1818〜1874)以来、イギリスでの競馬で最も名誉とされるエプソム競馬場のダービーにこれまで4回勝っているのです。

パリ分家も負けておらず、エドゥアールはフランス競馬最高の凱旋門賞を二度制し、息子のギーも一回勝ってます。

他の重賞レースは数えきれないほどとってます。

ロスチャイルドカラーの黄色に帽子に青いレース服を着たジョッキーの乗る馬はイギリスやフランスの競馬場では要注意です。笑

いかがでしたでしょうか?

けた外れのコレクター列伝、ここまでくると笑いしか出てきませんね。

では、次回またどこかでお会いしましょう。

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