【小説】ミリオネア清掃員下村龍之介 13


〜 この小説を奇跡を起こしたママ子姉に捧ぐ 〜

第十三話 赤い盾

オレの名は下村龍之介。

結構真面目なミリオネア清掃員だ。

コンビニエンスストア『サン・ストア』の仕事も慣れてきた・・

そんな、ある日の出来事である。

木村が東大に入学したので、使用していた参考書など全て龍之介が引き継いだ。

龍之介は今まで学校というものに行った事がないという風変わりな人生を歩んできた。

集団生活の経験が無いのでどこか欠落していそうなものだが、月光荘の中でも一番の常識人であった。

龍之介は木村のお下がりの参考書を毎日、興味深く読んだ。

数学などはさっぱりわからなかったが、国語や日本史、世界史に興味を示した。

特に世界史に夢中になった。

なんで?世界の覇権を握る国は長続きせずにコロコロ変わるんだろう?

素朴な疑問を抱いていた。

そのうち龍之介は木村の参考書には飽き足らず街の図書館に行って本を借りるようになっていた。

ある日、龍之介は運命的な本と出会うことになる。

『赤い盾』広瀬隆 上下巻の分厚い本でサブタイトルはロスチャイルドの謎と書いてあった。

序章 ワルトハイムの秘密 ・・白い人名録・・

龍之介はパラパラとページをめくった。

この本の異様さに引き込まれていった。

100枚を超える家系図と貴重な写真の数々・・

「なるほど、この本はロスチャイルドという財閥の話か?ヨーロッパの歴史を勉強するのに良さそうだ。」

龍之介は借りて帰り、家で読み始めた・・

龍之介は夢中で読んだ。

ユダヤ人という世界中で迫害され続けた民族に生まれ極貧の中から世界一の大富豪になったロスチャイルドに自分を重ね合わせて見ていた。

龍之介の中に

「何かをやらねば!!」

そんな焦りのような感情が沸きはじめたのだった・・

そして、龍之介はある会社の面接を受ける事となった・・

つづく・・はず

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