変なおじさんの寝言『たま』について・・


昔・むかし、人類(ひとびと)がまだ猿にならなかった20世紀末。

地球の隅っこに、「東京」という大きな都会があった。

摩天楼(びるじんぐ)が建ち並び、ひときわ高い鉄の塔から見晴らすと、東と西と北は目の届くかぎり凝固土(こんくりいと)の道路が走り、何百万ものいらががひしめいていた。

南は湾に面して大小の河川が流れこみ、油紋をうかべて、陽の光をギラギラと、照り返していた。

港には無数の船やはしけが出入りをして、米や油をはじめ世界各国からの舶来品(はくらいひん)を、陸揚げしている。

続きを読む →